コーヒ 血糖値

コーヒで血糖値って本当に下がるの?詳しく解説します。

コーヒ 血糖値

 

美味しいお菓子のおともには、やはり飲み物は必須です。
私の両親はどんなお菓子を持参しても、飲み物は緑茶を飲むことが多く、クッキーにもお茶、パウンドケーキにもお茶という人です。
先日娘と一緒にクッキーを作ったので実家に持参したところ、珍しくコーヒーを淹れてくれました。

 

「今日はコーヒーなんてどうしたの?」
と聞いてみると、母が
コーヒーって血糖値を下げてくれるって聞いたのよ」
というのです。

 

コーヒーが血糖値を下げるというのは本当なのでしょうか?

 

結婚式などでフランス料理のフルコースなどをいただくと、お料理の最後には必ずと言っていいほどコーヒーが出されます。
そういえば、喫茶店などでランチをたのしむと、最後にコーヒーを出してくれるサービスなどがありますが、そもそもどうしてコーヒーが最後に出てくるのかということを深く考えたことはありませんでした。

 

もともとコーヒーと言えば、あまり身体にはいいものではないというイメージもあります。
カフェインが多く刺激も強い飲み物で、嗜好品にもあげられるもので、コーヒーは身体を冷やすという話を聞いたこともあります。
ですが、実はコーヒーには血糖値を下げる効果があるという研究が、世界各地で行われているそうなんです。

 

世界で行われた研究・調査

コーヒ 血糖値

 

・オランダの学者Dr.vanDamらの大規模調査

 2002年にオランダの学者であるDr.vanDamらが発表した男女1万7,111人を対象として、約7年間にわたって行われた追跡調査により、一日に7杯以上コーヒーを摂取した人は、一日2杯以下の人に比べると2型糖尿病のリスクは2分の一になった。

 

・フィンランド国立公衆衛生研究所が行った調査

 1日3〜4杯のコーヒーを飲んだ人は飲まない人に比べると糖尿病にかかる確率が女性は29%、男性は27%減少した。
 1日10杯のコーヒーを飲んだ場合は、女性は79%、男性は27%糖尿病にかかる確率が減少した。

 

・日本の虎ノ門病院内分泌代謝野田部長らの調査

 週5回以上コーヒーを飲む人は、週1回未満の人に比べると、2型糖尿病を発症するリスクが約半分だった。
 紅茶や烏龍茶ではこの傾向はみられなかった

 

・熊本県立大学環境共生学部食健康環境学科の奥田教授らの研究

 ラットに麦芽糖とコーヒー豆の抽出物を同時に与えた場合と麦芽糖だけを与えた場合、コーヒー豆の抽出物を同時に与えたラットは血糖値が抑制された。

 

これ以外にもアメリカやスウェーデンでもコーヒーと糖尿病に関する研究や調査は行われています。
そのどれもが、コーヒーを多く飲む人は糖尿病の発症リスクが下がるというものであったり、コーヒーを飲むことで血糖値を抑制する効果がみられるというものになっています。
つまり、コーヒーには糖尿病予防の効果がある可能性が高いということがわかってきます。

 

どうして血糖値を抑制するの?

 

ではコーヒーはどうして血糖値を抑制する効果があり、糖尿病を予防する可能性が高いのでしょうか?
それはコーヒーに含まれている成分に関係があるそうです。

 

コーヒ 血糖値

焙煎されたコーヒー豆の成分のうち、約40%は多糖類や小糖類で、約14.5〜20%が脂質、そして約13〜15%がたんぱく質になっています。これらの栄養素の次に多い成分として、ポリフェノールで、1.2〜1.3%程度、そしてカフェインが1.0%程度含まれています。
その他にはトリゴネンや脂肪族酸、無機成分、腐食酸になりますが、ここで注目したい成分がポリフェノールです。

 

ポリフェノールというのは植物が持っている天然の香料や色素、苦み成分です。
コーヒーに含まれておるポリフェノールはクロロゲン酸というもので、つよい抗酸化力を持つことでも知られています。

 

 

ポリフェノールというものは非常に種類が豊富で、ポリフェノールは全体的に強い抗酸化作用を持ち、殺菌作用も持っていますが、クロロゲン酸には他のポリフェノールにはない作用として、α-グルコシダーゼの活性を阻害するという作用があります。
このα-グルコシダーゼというのは麦芽糖をブドウ糖に分解する酵素です。
このα-グルコシダーゼの活性を阻害するため、クロロゲン酸は血糖値の上昇を抑制する作用があるということが、先ほどご紹介した熊本県立大学環境共生学部食健康環境学科の奥田教授らの研究で調べられています。

 

つまり、コーヒーには確かに血糖値の上昇を抑え、糖尿病を予防する効果を期待することが出来るということがわかります。

 

糖尿病の人はコーヒーを飲んだ方がいいのか?

 

コーヒーに糖尿病を予防する効果があり、血糖値の上昇を抑えることが出来るのであれば、糖尿病の人はコーヒーを飲んだ方が良いということになりますが、実はこのような研究結果があります。

 

カフェインは血糖値を上げる可能性がある。

 

というものです。

 

カナダのカルガリー大学糖尿病研究所助教授のJane Shearer氏が行った研究では、カフェイン入りの栄養ドリンクを摂取したグループとカフェインなしの栄養ドリンクを摂取した13〜19歳の若者20人に対して摂取後40分に経口ブドウ糖負荷試験を実施したところ、カフェイン入りの栄養ドリンクを摂取したグループは、カフェインなしの栄養ドリンクを摂取したグループに比べると血糖値が24.6%、インスリン値が26.4%上昇した。という結果が出たそうです。

 

カフェインの血中半減期(血液中から影響がなくなるまでの期間)は4〜6時間かかり、血糖値やインスリン値の上昇は1日中かなりの時間続き、カフェインの摂取は血糖値を上げる可能性があり、インスリン抵抗性が強くなってしまい将来的に2型糖尿病発症リスクを上げる可能性がある。
ということです。

 

つまり、コーヒーに含まれておるポリフェノールであるクロロゲン酸には血糖値の上昇を抑制する働きがあるものの、カフェインは逆にインスリン抵抗性を高め、血糖値を上げてしまう危険性があるということになります。

 

コーヒーに含まれている成分を見てみると、カフェインよりもクロロゲン酸の方が多くはなっていますが、クロロゲン酸が血糖値を下げる効果よりも、カフェインのインスリン抵抗性を高める効果の方が強くなってしまう危険性はあります。
糖尿病を発症しているという人の場合には、インスリン抵抗性が高いことが原因になっているというケースもありますので、注意が必要になってきそうです。

 

まとめ

コーヒ 血糖値

 

コーヒーにはクロロゲン酸というポリフェノールの効果によって血糖値を下げ、糖尿病を予防する効果があるということは、世界各国で行われている研究結果によって分かってきています。
ですが、同時にコーヒーに含まれているカフェインには、インスリン抵抗性を強くして血糖値が上がってしまう危険性があるという結果も出ています。
糖尿病の人の場合コーヒーを飲む時にはカフェインが含まれていないもの、つまりカフェインレスコーヒーを飲むようにした方が良いということになりそうです。

 

最近では健康志向の高まりによって、カフェインレスコーヒーも比較的よく見かけることが出来るようになってきました。
カフェインはコーヒー以外にも含まれていることが多いので、この辺りも気を付けてみた方がいいのかもしれませんね。

 

次回実家に遊びに行く時には、カフェインレスコーヒーを手土産にもっていってみようかなと思います。

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